【第7回】1-3歳児ママが知っておきたい「子どもの才能を潰さないしつけ方」


こんにちは!ママガク学長、新井です。

子どもの才能を伸ばしたい!
それは子育てをするママたちみんなの願いですよね。

私が今まで8000人のママと赤ちゃんを見てきた中で一つ言えること、それは

「赤ちゃんはみんな生まれながらにして才能を持って生まれてきている」ということです。

ただ、その才能を発見し、伸ばすというのが意外と難しいのです。
今日は「才能」をテーマにコラムを書きたいと思います。

才能は「天性の才能」と言われるが「珍しい能力」のことでではない

赤ちゃんは生まれながらに一人ひとりが必ず持っています。
才能とは「見つけるもの」であり「伸ばしてあげる」ことが大切です。

そして「才能は好きなことの中にしか存在しない」こともぜひ覚えておいてください。

才能の見つけ方

赤ちゃんの才能は早い段階では生後5ヶ月以降から才能の芽となる「個性」が見えてきます。
例えば

・集中力がある子
→1つのもので遊ぶ時間が長い

・好奇心が強い子
→見たものを触りたがる子

・人と関わるのが好きな子
→お友達に近づいて触ったりする子

・ダイナミックによく動き回る子
→動きが素早い、または力強い子

・音に反応する子
→小さな音や音楽に反応する子

この才能の芽は、1歳半を過ぎてから感情の分化(喜怒哀楽)が発達し、自我が強くなってきた頃から、より分かりやすくなります。

・言葉に興味がある子
→絵本をよく見る、読んでもらうのが好き
お話をたくさんしてくれる、など

・数字に興味がある、物を並べることが好きな子
→積み上げる、積み重ねるのが得意
物を整列して並べるのが好き、など

・好奇心が旺盛な子
→新しいものに興味がある
イタズラが大好き、など

・歌やリズムが好きな子
→音楽を聴くと覚えたり、体を動かしたり
歌を歌っている時がご機嫌な子、など

100人いたら100通りの個性があり、それを型にはめずに、みんなと違うことをママが受け入れることは、実は子どもが一番望んでいることです。

才能を潰さないためのしつけと「親の心構え」

才能の発見は「我が子の個性がありのままに伸びている」ことが大前提になります。個性がありのままに伸びるためのしつけは、第5回でお伝えした「しつけの成功法則」をぜひもう一度読み直してみてください。

まず才能を発見するためには「何に熱中しているか」を見つけてあげてください。
飽きずに長く続けられることには、なかなか出会えるものではありません。

子どもが熱中している時は、ぜひ「声をかけないで熱中を止めない」ことが大切です。ついつい熱中している姿を見て、声をかけたくなりますが、それは熱中する集中力を止めてしまっていることになります。また熱中するものを発見するためには「遊びも起承転結」も知っておくと、より才能が発見しやすくなるでしょう。

遊びの起承転結(生後8ヶ月前後の赤ちゃんの場合)

1:関心を持つ(ペットボトルを見つける)
2:掴む(ペットボトルを掴む)
3:遊ぶ(ペットボトルを舐めたり、叩いたり、かじったりする)
4:飽きる(ペットボトルを離す)

そして一番大切なこと、それは子どもの才能を「親が受け入れること」です。

例えば「うちの子はスポーツ万能な子にしたい!」と願っていても、子どもが「外に出るより、家の中での一人遊びが上手で、いろいろな観点から物を観察する集中力と探究心があるタイプ」だった場合

理想の我が子と、実際に育っている我が子の違いを受け入れられず、
せっかくの才能を伸ばすことができません。

「どう育って欲しいか」ではなく
「我が子がどのような方向に成長しようとしているか」を観察し、受け入れることが才能を伸ばすためには必要です。

子どもは2・3個以上の才能を持っている

才能を発見するため、ママガクで実践しているのが「MI理論」です。

MI理論(多重知能理論/マルチプル・インテリジェンス)は、ハーバード大学教育学大学院教授のハワード・ガードナー教授が提唱する「多元的知能理論(MI理論)」の観点から、個性を発見し伸ばしていく教育で、0歳からの家庭教育クラスや、1歳半からのこどもリベラルアーツで実践しています。

個性や知能はIQのように数字で測ることができません。
MI理論は目に見えない才能をより具現化するための手法です。

先ほどの子どもの個性をMI理論の観点から見ると

言語的知能→言葉に興味がある子
論理数学的知能→数字に興味がある、物を並べることが好きな子
音楽的知能→歌やリズムが好きな子
身体運動的知能→ダイナミックによく動き回る子
空間的知能→こうしたい!と頭の中で描く形を具現化するのが得意
対人・内省的知能→人と関わるのが好きな子・または一人遊びが好き
博物的知能→好奇心旺盛で探究心がある子

今回はとても分かりやすく事例として伝えてますが、個性とたくさんの「好きや得意」を発見することで、これらの知能をアドバイスすることができます。

そして子どもは1つだけではなく、2、3個以上のこれらの知能を持っています。
これからが6歳以降により伸びていき、突出した個性となり、才能が開花していきます。

子どもの才能を伸ばすために、まずは「何が熱中しているのか」を発見し、それをママが「受け入れる」ことをしてあげてくださいね。

次は【第8回目】3歳までの脳の発達で大切なことは「萎縮させずに成長させること」

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