【最終回】先の見えない時代を生き抜くために必要な「親の子育て総合力」とは?

こんにちは!ママガク学長、新井です。

いよいよ「令和を生き抜く子どもの育て方」も今日で最終回となりました。
長い間、このメルマガにお付き合い頂き本当にありがとうございました。

2020年は歴史に残るであろう激動の年でした。
正直、こんな事態になるなんて、去年の年末は誰も予測できませんでした。

予測不可能な時代の幕開けです。そして
私も、皆さんも、 この時代を生き抜く子どもを育てる「子育て」をしていかなければならなくなったのです。

時代の変化に、目をそらさないこと

私達の親が育った時代は人口増加・大量生産・大量消費のニーズに対応する大企業があり、そこに就職し、終身雇用で勤め上げることで一生安泰を得ることができた時代。
私たちの親は「良い学校に入ること」を目的に子育てをしていました。

良い学校の定義は「与らえた情報をできるだけ短時間に理解し、再生し、反復することができる人を育てる教育」。
そのための大学受験を勝つためには「暗記・再生型」の勉強が必要でした。

そして2020年が終わり、まもなく2021年。

「人口減少」「少子高齢化」が止まりません。
物はあふれ、大量生産は減少。
価値観がどんどん変わっていきます。

物質的な所有欲ではなく、情報や体験をシェアしていく。
私たちが今までそうだと思っていた常識や既成概念は、フレキシブルに変化していく。
「人工知能(AI)」に代表される技術革新で経済構造が大きく変化する時代の到来。
なくなる仕事、新たに生み出される仕事。

私たちの親が歩んできた「一生の安泰な生活を保証される時代」は終わったのです。

「常に不安な時代」に生まれ育つ子ども達

最近読んだニュースでで記憶に残ったのが、一般人インスタグラマーとして250万人のフォロワー数がいる「D」くん。24歳。インスタの宣伝投稿を一切せずに、新たな価値産む仕事を自分で考え実行している非常に賢い若者です。
(彼は自分のインスタグラムに興味を持ってくれる活動に全力を注ぎ、誰にでもできる仕組み(宣伝投稿)ではなく、自分のアカウントイメージを守りながら、日本の良さを世界に発進していくのを目的にし、仕事へつなげています。)

彼は「これが一生続くとは思っていない」と言い切ります。

”昔の日本では『いい大学を出て、いい会社に就職すれば、いい人生が送れた』と聴きましたが、僕らの世代は全然価値観が違うので、ずっと将来が不安なのです。だから僕は自分の力で、インスタというフィールドで頑張り、その姿を多くの人に見せ続けたい”

”どうなるかは想像は出来ないけれど、次の時代が来ることだけは確実なんです。だから、どうなってもいいように、今自分が出来ることを全力でやろうと思っています”

まさに私たちが目指す子育ては
どんなに予測不可能な時代になっても

「食いっぱぐれない子」を育てなければならないのです。

これからの時代を生き抜く力とは?

生き抜くために必要な力は1つではありません。
勉強さえできればOKの時代はまもなく終わります。

「何をもって優秀とするのか」
「できる子」の定義が変わる。

第一回目のコラムでも書きました。

たとえば勉強は苦手だけど「自分の発想力・創造力でゼロからイチを生み出せる子」。
こういう力がある子はこれからの不安定な時代でも、自分でビジネスを産み出し、生きていくことができるでしょう。

「誰にも負けない、得意なことある子」も素晴らしいですね。得意なことを更に展開させていくことで、生き抜く手段をたくさん手に入れることができます。

「コミュニケーション能力が高く、その子がいるだけで何故かチームがまとまる子」は、これからの時代には重宝されるでしょう。天才と言われる人たちは凸凹です。その凸凹を上手に□にまとめてくれる力になります。

「個性を磨く=才能を伸ばす」
これからの時代は、その子が持つ「個性」を知り、磨いていく。
才能は好きなものの中でしか存在しないのです。

そのために親がしてあげられること

子ども自身が自分の人生を生き抜くために必要な「才能」を発見し伸ばす。
そして個性を見つけて「その子ならではの人間らしい知能」を育てる。

人間らしい知能=「非認知能力」。

人が何を求めているのかを考えて、自分で仕事を生み出す。
人工知能には出来ないことを、創造し、想像を超える結果を出すこと。

そして勇気をもってチャレンジできる、
自分の人生を主体的に生き抜くための「自己肯定感」。

自己肯定感は自分をたくさん肯定されてきた子どもにしか育まれません。

我が子をいい子に育てたい。
我が子を親が思うように誘導したい。
それは親のためであって、子どものためではありません。

子育ては大変なことの連続です。
だからこそ、大変な子育てを楽しむための親のスキルが必要なのです。

我が子に最高の教育をしたいと思うなら「親の子育て総合力」を高めよう

先月、有明ガーデンで【ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の 「超・独学術」】の著者、廣津留すみれさんの講演会が開催されました。なぜ、廣津留すみれさんは、ハーバード・ジュリアードを首席で卒業できるような子に育ったのか。

お母様の廣津留真理さんは【世界に通用する一流の育て方 地方公立校から〈塾なしで〉ハーバードに現役合格】という本を書かれています。

そこに書かれていたこと。
それは「親である私たちも学び続ける」ことです。

これからの時代に必要な教育に必要なのは、子どもにだけ学ばせるだけではダメなのです。

「親の子育て総合力」とは

パパとママが愛情をしっかり伝えて
(3歳までは愛着形成の臨界期。子ども自身が愛されている=自己肯定できる子どものための子育てはできていますか?)

世界へ踏み出す土台を作り、それぞれの目線で情報収集し
(時代遅れの3歳児神話・早期教育。あなたの狭い価値観の中だけで子育てをしていませんか?)

お金の準備と子どもの興味が深まる機会を創出し、
(教育費をかければ子どもがよく育つ訳ではありません。どこにお金を使うのか、対価をきちんと考えた教育を選んでますか?)

子どもは興味を広げて世界を知って生きていく。
(子ども自身、主体的に生きていますか?子どもは自分で自分を伸ばす力=自己成長力を持って生まれてきています。)

親はそれを見守っていく。
(過干渉にならず、子どもの行動を見守り待つことが一番難しいのです)

親子共に成長していく、それが「令和の子育て」であり、これからの時代を生き抜くために必要な教育なのです。

コラムのバックナンバーはこちら

2021年新春企画!【1月6日(水)】オンライン校と有明ガーデン校の同時開催


全てのママに知ってもらいたい、世界的な教育の基準から見た日本の幼児教育「詰め込み型・競争原理型・早期教育」、そしてこれからの時代(VUCA時代)に本当に必要な子育てと教育=「親の子育て総合力」について、教室とオンラインの同時開催で実施します。

先の見えない時代

mamagakuは2013年創立当初から「正解のない時代を生き抜く子どもを育てるための子育て法を伝える」ことを理念にしてきました。

それがコロナによって、思った以上に早い速度で時代が加速してしまった、そう実感しています。

ここ最近「VUCA時代」というキーワードが注目されています。

VUCAとは、社会やビジネスにおいて将来の予測が困難になっている状態を示す造語です。予測が困難な要因として4つの時代の特性をあげ、頭文字を取って作られました。

V:Volatility(変動性)
U:Uncertainty(不確実性)
C:Complexity(複雑性)
A:Ambiguity(曖昧性)

V:Volatility(変動性)

IT技術が急速に発展、人工知能、内閣府が進めるムーンショット計画(サイバネテクィック・アバター)など、環境の変動によってわずか数年で先がどうなるか分からない時代です。

U:Uncertainty(不確実性)

不確実性が大きい状況、例えばコロナ渦の後の日本経済・教育はどうなるのか、激化していく台風や地震などの災害など、不確実な要因が現代には複数存在します。

C:Complexity(複雑性)

成功事例は一つではなくなる時代。例えば私たちの時代は、偏差値の高い高校・大学に入って大企業に勤めれば一生安泰、は一つの成功事例でしたが、成功事例を再現しようとしても、個別の要因が作用して複雑となります。

A:Ambiguity(曖昧性)

問題に対する絶対的な解決策が見つからない曖昧な状況です。例えば「子どもの一生は3歳まで、または6歳までに脳の働きかけで決まる」と言い切っていること自体「曖昧」です。実際、医学博士の論文では「神経細胞は100年かけても使い切れないから、脳は40歳を過ぎても成長が続く」と発表された事例もあります。

これからの時代に必要なのは「親の子育て総合力」であり、我が子には幸せにのびのびと育って欲しいと願うママたちにはぜひ受講いただきたいと思います。

講座概要

これからの未来へ育ち生き抜くために「親の子育て総合力」が問われる時代。
「未来教育はじめて講座2021」ではこれからの時代に必要な最新の教育についてをお伝えします。

私たちが今まで経験してきた教育の道が、これからの時代と我が子を育てる道筋には当てはまらないと知った時、親はこれまで培ってきたものとは全く違う価値観をゼロから作り上げることになります。

人は「見えない先のこと」「自分の知らないこと」に強い不安を抱くものです。まずはこれからの未来がどう変わっていくのを知り、教育の多様性を学び、我が子にとって最良の教育の選択について、子どもの主体性を大切にしながら親としてより良いアドバイスできるようになるための知識をこの講座ではお伝えします。

もう見て見ぬふりはできない「人生100年時代到来・人口減少・人工知能・技術革新」。これらをキーワードにこれから大きく変わる現実を知り、これからの時代を生き抜く我が子を育てるのためにまずは親である私たち学びを楽しみましょう。

この講座の主要キーワード

・従来の教育と大きく違う「生きる力を育む教育」についての基礎知識
・新教育観「主体的で対話的な教育」について
・多様な学びの選択肢と基礎知識について
・知っておきたい「非認知能力」と「自己肯定感」について
・0歳からの「生きる力」を育むための家庭教育について

開催について

【日 時】1月6日(水)13:00-14:30
【会 場】有明ガーデン校・オンライン校同時開催
【参加費】2700円/1家族

1月6日:有明ガーデン校の詳細・お申込み

1月6日:全国どこでもオンライン校の詳細・お申込み


 

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