【第13回】絶対に必要?「令和の時代の中学受験について」


こんにちは!ママガク学長、新井です。

今回は少し先のお話「中学受験」についてお伝えしたいと思います。
そもそもなぜ中学受験についてをお伝えしようと思ったのか経緯も少し書きますね。

小1から塾に入らないと間に合わない?

来年、再来年小学校に入学する子どもを持つママたちから、このような心配ごとを聞きます。
「中学校受験は小学3・4年生から入塾しないと間に合わない。でも今は中学受験が今増えてきているから、小学3年生から塾に入ろうとすると、もう席が空いてないからみんな小1から席を確保するために塾に通わなければならないと聞きます。本当ですか?」

こんな相談を受けたことがきっかけで、中学受験について私の考えをお伝えしたいと思ったのです。

今回、中学受験についてとても参考になる本があります。中学受験専門のプロ家庭教育としてメディアにも多数出演している「きょうこ先生」こと安浪京子先生が、おおたまさとしさんと一緒に書いている「子どもの最高を引き出すルール 中学受験の親たちへ」という書籍です。

ぜひ中学受験を考えている方、悩んでいる方は読んでみてください。

そもそも塾とはどういうところでしょうか?

皆様も学生の頃、塾に通っていた方も多かったのではないでしょうか。
塾とは「目的に応じた学習をおこなうところ」です。

学校の授業についていけないから塾に通う、というのは必要だと思いますが私自身が経験していることは、小学3年生ぐらいまでなら十分親でも教えてあげられるかなと思っています。(小学3年生は掛け算の九九、割り算、分数、少数などを行います)

ではなぜ多くの方が塾に通うのでしょうか。
そこには実は「働くママと学童保育」にも少し関係してきます。

放課後、子どもが安全にいられる場所=塾という考え方の落とし穴

多くの学童保育は、小学4年生ぐらいまでしか預かってくれません。
私の子どもたちが通う小学校の学童もそうでした。

学童に行けなくなると、どこか預ける場所が必要だと考え、それならば塾に通わせよう、と考えます。

しかし安易に塾に通わせたことによって、親も子もそんな気もなかったけどあれよあれよと中学受
験の波にのみこまれてしまうこともあります。

こちらの東洋経済オンラインの記事、実は私の知り合いの中学受験体験段が掲載されているのですが、まさに学童代わりに塾へ通ったことからの中学受験についてが書かれています。
https://toyokeizai.net/articles/-/249566

この記事にも書かれているように「塾で勧められるのは、ほとんどが偏差値50以上の学校」です。偏差値を上げるための場所が塾ですので、これは当然かもしれません。

実際、私の長女・次女ともに塾に中学受験の相談をしに行ったことがあるのですが、我が家が目指ししている中学は偏差値では測れない競争原理を排除した自由教育を実施している中学でしたので

なんと塾から「ここを目指しているなら、うちに通わなくてもいいのではないでしょうか。」とやんわり断られた経験があります。

長女は塾に通わず偏差値教育を行わない私立中学へ、次女も塾にも通ってなかったので願書提出2日前に親子話し合いをした結果、まだ自分の進みたい専門を決めたくはない、という次女の意思を尊重し、公立中学へ入学しました。

私立中学がすべて塾が必要な受験ではないという事実

首都圏には約300校の私立中高一貫校があります。そして、どの学校にも様々な個性があります。

塾にとっての価値は「偏差値の高い中学」への合格実績です。
しかし、300校もある中学が全て偏差値で測られる教育を実施している訳ではありません。

これから中学受験を考える時に大切なのは、塾が勧める偏差値至上主義の学校情報を鵜呑みにせずに、ママ自身が子どもの個性にあった学校を探してあげることが必要なのだと私自身は思います。

教育の選択肢をたくさん持つ=いい大学に入るための塾、ではない

先ほどご紹介した書籍「子どもの最高を引き出すルール 中学受験の親たちへ」の中にも書かれていて、確かに!と思った文章があります。

「端的に言います。”いい大学”に行くことを目的にするならば、もっと効率のいい選択は、中学にも高校にも行かないことです。学校に行かない代わりに、小学校を卒業した春休みからすぐ東大・医学部受験専門塾に通い、そこで与えられる勉強を6年間徹底的にやりこめば、かなりの確率で東大や医学部などのいわゆる最難関大学に合格できるでしょう。」

実は私は長女の高校選びの際、様々な新しい学びのカタチを行う学校見学にいきました。
(長女は私立中高一貫校に通ってましたが、内部進学をしない、という選択をしました。親としては中高一貫に入れたから安心だと思ってましたが、そうではないことも私は長女から学びました。笑)

その一つのN高。学校法人角川ドワンゴ学園が2016年4月1日に設立したインターネットと通信制高校の制度を活用したネットの高校です。全新入生にVRゴーグルを配布してのバーチャル入学式が話題にもなりました。

N高に見学に行った際、私自身「この学校は賢い子にとっては最短で最難関の大学に入学するための仕組みができている学校なのかも」と感じました。実際、東大、京大、早慶などの難関大学に合格実績も出ています。

これから、このような新しいカタチの学校はたくさん出てくるでしょう。

私が伝えたいことは「早くから中学受験の心配をし、偏差値教育の塾に煽られることで、教育の選択肢が少なくなることもある」ということです。

昭和・平成で育った私たちの古い教育価値観は、令和の子どもたちにはそもそも時代遅れなのです。

今、新しいカタチの学校が誕生しています

今、新しいカタチの中学や高校ができています。
長女が小学生だった10年前には考えられない程の教育の多様性が広がっています。

例えば「スタンフォードオンラインハイスクール」は、スタンフォード大学が世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポートするオンライン専門の高校です。

このコロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界では、皆様が知らない間に古い教育価値観を大きく覆す学校がたくさん世に出てきているのです。

ちょうど私の次女は現在中学2年生。高校選択へ向けてたくさんの選択肢をもとに彼女と日々話し合いをしています。日本にいながらオンラインでアメリカ・ワシントン州の高校卒業資格が取得できるオンライン高校も最近見つけました。(日本での高校卒業資格も同時に取得できて、大学へ入学する際には帰国子女枠での入試も可能です)

このような時代に我が子にとって最高の教育を与えたい、と思うのではあれば

パパとママは愛情をしっかり伝えて、世界へ踏み出す土台を作り、それぞれの目線で情報収集とお金の準備と子どもの興味が深まる機会を創出し、子どもは興味を広げて世界を知って生きていく。親はそれを見守っていく。

このような「親の子育て総合力」を磨く必要があります。
次回は遂に最終回!「先の見えない時代を生き抜くために必要な【親の子育て総合力】とは?」でお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね。

次は最終回!【第14回目】先の見えない時代を生き抜くために必要な「親の子育て総合力」とは?

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