こんにちは!ママガク学長、新井です。
今回は、0歳・1歳ママに伝えたい「子どもの自立」についてお伝えしたいと思います。
自立した子に育って欲しい
これは子育て真っ最中のママ達が共通する願いではないでしょうか。
私が今まで約8000人のママ達から聞いた「自立についての悩み」を振り返ると
「自分でスプーンを持って食べられるようになって欲しい」
「一人で寝られるようになって欲しい」
などの<基本的な生活習慣の自立>から
「ママから離れて一人で遊んでほしい」
「ママから離れてお友達と一緒に遊んで欲しい」
という<遊びに関わる自立>や
「将来は自分で稼げる人になって自立して欲しい」
という<自己形成と社会性の自立>など、異なる成長過程における自立を一括りで「自立」と意識していると感じました。
そこで、成長過程で変化するものとして「自立」を整理したいと思います。
ママが子育てのなかで自立を意識するのは
このような<基本的な生活習慣の自立>であることが多いです。
”自分で散らかさずにご飯を食べられ、自分でお着替えできる。”
もし、これを1歳の子どもに求めたら求めすぎです。
なぜなら未就学児がやっと上手にできるようになるレベルのことを求めていることになるからです。
では、どのようにしたら成長過程に合った自立を我が子に無理なく促せるのか、親の関わり方をお伝えしていきます。
基本的な生活習慣の自立
赤ちゃんには発達に合わせた「自立の段階」があります。
発達心理学として有名な「エリク・H・エリクソン」は0歳の乳児期からの自我発達を8段階に分けてますが、その中で「生後まもなくは基本的信頼感を得ることが大切、1歳前後から幼児前期は意思がはっきりしてくることで基本的生活習慣を身につけられうようになる」と言われています。
この<基本的な生活習慣の自立>は
個人差はありますが例えば「食事に関する発達」では
■1歳まで:コップを持って飲む。スプーンで食べようとする。自分の指で食べ物を摘んで食べる。
■1歳前後〜2歳前後:椅子に座ってスプーンで食べる。
■2歳半前後:こぼさないで一人で食べられるようになる。
■3歳前後〜5歳前後:箸を使えるようになる。食事に集中するようになる。
■5歳以降:家族やお友達をおしゃべるしながら、中断せずに食べられる。食事のマナーはまだ困難。
このように「スモールステップアップ」で子どもの自立は発達していきます。
まずはこの<基本的な生活習慣の自立のステップ>をママが理解した上で、焦らずに、子どもの発達を見守りながら、子どもが出来なくて困っていることはママがサポートしてあげながら、生活習慣の自立を促してあげましょう。
遊びに関わる自立
1歳ぐらいになると、床に落ちているゴミや小さなものを指で掴むことができます。これをモンテッソーリ教育では「細部の敏感期」と言います。
この時期から脳はぐんぐん発達していきます。それを自ら発達を伸ばすために、指先を使うことで脳への刺激を与えている、と言われています。
この指先が発達することで並行して伸びていくのが「一人遊び」です。
一人遊びをたくさんしてくれたら、ママは家事ができたり、自分の時間が持てたりと嬉しいですね。
子どもの心の中に「安心感」が生まれてくると、ママから少しだけ離れても大丈夫だと小さな自信が出てきます。さらに、安心感、小さな自信は一つの遊びを別のアイデアで楽しむ「遊びの展開力」を伸ばします。そこでようやく「一人遊び」が始まります。
子どもの中の「安心感が育つ」については「第4回目:赤ちゃんは宇宙飛行?ママが離れると泣く理由を大解剖!」でくわしく伝えします。
ではおうちで一人遊びを伸ばすコツ、それは「子どもが主体的にやりたい遊び」をたくさんさせてあげることです。
子どもが触りたいものはできるだけ満足するまで触らせてあげましょう。もちろん危険な物は触らせないようにしますが、口に入れて害ではないものは思う存分やらせてあげましょう。
この「触りたい!」要求から指先を使ってたくさん遊ぶことで<基本的な生活習慣の自立>に必要な「掴む力」に発展していきます。そして子どもなりの遊び方を自分で展開させることで、遊びが持続していくのです。
私たちは1歳半からの完全母子分離の3時間託児クラス「こどもリベラルアーツ」を開講してますが、保護者から「リベラルに通い始めたら、一人遊びが上手にできるようになった」という嬉しい報告を多く頂きます。これはクラスの中で先生やお友達の遊びを観察し、刺激をうけることで「遊びの展開力」を自然を身につけていくからです。
自己形成と社会性の自立に向けて
自己形成と社会性の自立に向けては、ママガク家庭教育クラスでお伝えしているように親子の関係性の土台が非常に強く関わるので、次回のコラム「第3回目:0-1歳ママが知っておきたい「自立と愛着形成」」にて詳しくお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね。