【課題シェア】②子どもの心が満たされる要求の応え方と「しつけ」の基本/0歳~3歳

1:今回の講義で大切だと思ったこと

・しつけるためには、「自分は大切にされている」というたくさんの信頼できる場所、基本的信頼感が必要だということ。
自分が大切にされていると感じることができる状態があってこそ効果的なしつけができるということ。
・上の子もモヤモヤが下の子に対する問題行動につながっているので、上の子と2人の時間を沢山取ってあげたいと思いました。
親はどんな自分でも受け入れてくれる存在だと子どもに分かってもらうために、共感し、受け入れる。この土台をしっかりと固めていかないといけないんだと思いました。

2:新たな発見だったこと

・「しつけ」そのものの考え方が全く違っていました。頭ごなしに子どもに注意することは何も意味がないのだと学ぶことができました。
しつけというと「頭ごなしにダメなことを正す」というイメージでしたが、行動には理由がありその理由を共感し、一緒にどうしたら良かったかそこから適切な方法を伝えてあげるというのがしつけだということ
4歳頃までの問題行動は悪意はほとんどないという事に驚きました。大人目線でみると多少なりとも悪意を持ってやっているだろうと思っており「何でそんな酷い事をするんだろう?」と悩んでいたのですが、その行動の裏には色々な心理があると知れたので、そこのケアをしていきたいなと思いました。
・他人に迷惑をかけないことのほか、外で子ども自身だけでなく私自身も恥ずかしい思いをしたくないという思いでしつけをしないと思っているところがありました。しつけの大きな目的「自分を大切にする」「他人も大切にする」を聞いて本当にその通りだなと感じました。

3:自分でやってみたいこと

・夫に下の子を任せて、上の子と二人でどこかにお出かけしてみようと思いました。
・共感、受容を意識して子ども関わることは簡単なようでとてもとても難しく、ついイライラを子どもに押し付けてしまう時もありますが、子どもに人間として成長させてもらってるのだと思い、自分の機嫌をとりながら頑張ってみたいと思います。
子どもをしっかり観察して受け止め、要求に対して考えるだけでなくしっかり褒めてあげたり一緒に遊んだり楽しんだりしながら親の考える力を身につけたいです
まずは受け止めようと思います。(そうできるように自分の心に余裕を持てるようにしたいです)

4:疑問に思ったこと

【Q】子どもの気持ちの代弁をしていたら、パパに「子どもはそんなこと言ってないよ」って言われて、まあ確かにそうは言ってないし思ってないかもなと思い、こどもの勝手に気持ちを決めつけてる気持ちになりました。
【A】新井:子どもの気持ちに対するママとパパの代弁が違っていても良いと思います。「パパはどう思ってると思う?」とパパ側の代弁も聞いてみるといいです。代弁の正解は子どもの心の中にしかないので、正解はどっちだろうとゲーム感覚で子どもの気持ちに寄り添う練習をご夫婦でしてみるも良いですね。

【Q】いわゆる「グレーゾーンの子」の判断は、意味理解が進む4歳まではできないということでしょうか?
【A】新井:発達特性については8/17の特別編で詳しくお伝えしますが、意味理解だけでなく、「状況を把握する力」「心や体が落ち着かない子」など、特に集団の中での「生きづらさ・困難さ=本人が困っていること」は早ければ3歳前後でも私は気づくことができます。グレーゾーンと境界知能のついても混同されやすいため、正しい知識を特別編でお伝えしますね。

【Q】「ごめんなさい」と「ありがとう」を言葉で相手に伝えるようにできるのはいつ頃、どのようにしていけばいいですか?
A】新井:言葉が出始めたからといって「ごめんなさい」と親に言わされている子も多いですが、本当の意味が少しずつ理解できて、正しい使い方ができるようになるのは社会性が伸びてくる3歳以降です。あまり早くから「言わされている」ことで、本来の正しい使い方をする時に「親に無理やり言わされて嫌な気持ち」につながらないよう、まずは自分の気持ちを大切にされた=嬉しい=ありがとう、をたくさん積み上げながら、間違えちゃった時に少しずつ「ごめんなさい」が素直に言えるよう意識していきましょう。

5:もっと知りたいと思ったこと

【Q】心の余裕がある時は見守り待つができるけど、余裕がない朝など時は待てず。一貫性がない対応は子どもに負担をかけてしまうか、何かいい方法がないか知りたいです。
【A】新井:「しつけは一貫性を持たせた方がいい」という話もよく聞きます。しかし親も人間なので余裕がない時はブレることもあるでしょう。親にも感情があります。今の段階では「物心つく5歳頃には一貫性を持たせる」と意識しておく私は十分だと思います。一貫性がないことで子どもに負担をかけるかどうかですが、一貫性ない対応をした後に「あの時はママはこういう感じだから、こういう対応だったんだ」と伝えてあげましょう。全部を理解しなくても、ママにはママの考え(事情)があることも成長と共に理解できるようになってくるでしょう。

【Q】聞き分けのいい子の子育ての注意点などがあればもっと知りたいと思いました。(思春期に爆発しないために)
A】新井:聞き分けのいい子の注意点は「聞き分けが良い=親に同意している訳ではない」時もあることを知っておきましょう。意思の強さは子どもの個性によって違いますし、感情の発達段階もあります。つい聞き分けがいい子に対して、子どもの気持ちを考えずに、大人にとって都合の良い指示ばかりしたり、少しの癇癪も封じ込めてしまうような関わりはしないように気をつけましょう。聞き分けのいい子に中には「ネガティブな感情を外に出すのが苦手」な子もいます。HSC(人一倍感受性豊かで繊細な子)のように、相手の気持ちを敏感に汲み取れてしまうことで自分の気持ちを抑えてしまったり、感情を出すのが苦手な子もいます。HSCについても8/17の特別編で詳しくお伝えします。