【ママガク】こどもリベラルアーツけんきゅうじょ

こんにちは！ママガク学長の新井です。

10月に入り2か月半ぶりに緊急事態宣言が解除されましたね。
それに伴い子育てママ達の活動範囲も少しずつ広がっていくことが予測されます。

今まで自宅子育てがメインだったママも、これからは公園や児童館で他の親子と出会う機会が増えて、関わりも増えるかもしれません。そのような場面でもしかしたら

「うちの子だけ発達が遅いかも」
「うちの子だけ集団の中に入れていない」
「うちの子だけ静かに座っていない」

このように他の子と比べて不安になることもあるでしょう。しかし
目に見える発達は、その子その子の生まれ持った性格によっても大きく変わります。

赤ちゃんの成長には月齢に沿った「発達課題」があります。
まずは発達課題を学び、人格形成の土台となる「基本的信頼感」を我が子に与えることができているのかどうかが大切です。

私自身、多くのママ達と接する中で心配していることは、愛情の与え方がママの独りよがりだったり、この先の成長で過干渉へ繋がるような接し方をしているママが多いことです。

今日は「学びの秋」をテーマに皆様にお伝えいたします。
※「遺伝と環境」については次回お伝えします。

まずはママ自身が正しい発達課題を理解しましょう。

エリクソンの発達課題について

赤ちゃんの発達心理学では大きく2つの分野があります。

1：エリクソンの心理社会的発達段階説
2：ピアジェの認知発達段階説

この2つの違いを簡単に伝えると
エリクソンは心の発達
ピアジェは知能の発達
となります。

今回はエリクソンの心理社会的発達段階説から知っておきたい「発達課題」をお伝えします。

0歳～1歳(乳児期)：基本的信頼感 vs 不信感

乳児期には、ママが赤ちゃんの不快や不安のような負の感情を取り除くことより、ママに対する基本的信頼感=愛着形成を得ることができます。

基本的信頼感を得られなかった場合、負の感情は消えず、基本的不信感を持ち続けることになります。（自分に対して、またお友達への関わりについても自信を持つことが難しくなります）

2歳～4歳(幼児前期) ：自律性 vs 恥、疑惑

この時期は、自分で食事したり、脱ぎ着できるようになっていく時期です。失敗したり、怒られたりしたらどうしよう、自分にできるのかなと不安になるのが自律性を得る段階で出てくる課題です。
失敗しても自分自身を受け入れてくれる環境が自律性を育みます。

発達に飛び級はありません

子どもに劣等感なく、積極的な子に育てたいと願うばかりに（これは4歳以降の発達課題でもあります）先々の不安ばかりが募りスポーツや勉強などの早期教育を与えても、0-1歳の発達課題である「基本的信頼感」が子どもの中に育っていなけば、その先の発達課題を成長させることは難しくなります。

知能を伸ばすことも大切ですが、知能だけ伸びて心が育っていない子ども達を私は多く見てきました。自制心（自己コントロール）ができない、お友達と上手に関われずに他害行動へと繋がる、自分の感情を素直に出すことができずに気持ちを溜め込んでしまったり・・・

子どもの発達で大切なのは、心の土台です。そこから知能へと繋がっていきます。
心がよく育っている子は、親が強制しなくても自ら学ぶ力が備わっていきます。

発達に飛び級はありません。月齢に合わせた発達課題をその子のペースに寄り添いながら伸ばすことで、その先の課題へと進むことができるのです。

子育ては取り戻せない

乳児期に必要な「基本的信頼感」を子どもに育むための接し方をママやパパが出来なかった場合、その先の年齢に沿った発達課題がスムーズに達成できず、心理的危機を迎える可能性もあります。（無気力・過度な親への反抗・他害行動・自害行動など）
※6歳以降にこのような状態に子どもがなってしまった場合、ママが子育てを「本気でやり直し（向き合う）」をすることで取り戻すこともできます。6歳でやり直しを始めたら、同じだけの期間（6年間）ぐらいはかかるかもしれません。それでも12歳頃には心が元気に取り戻せます。人生100年時代だからこそ、基本的信頼感は長い人生を生き抜くために大切です。

今、我が子に必要なことな何かを学びたいママは、ぜひママガク家庭教育クラスやコレール・マーテルクラス、こどもリベラルアーツで伝えています。良かったらぜひ赤ちゃんと一緒に学びにきてくださいね。